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石油給湯器ユーザーはオイルタンクのメンテナンスも忘れずに!

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オイルタンクのメンテナンスも忘れずに! 石油給湯器ユーザーにとって大切なこと

石油給湯器ユーザーにとって、意外と注意を払えていないのが「オイルタンク(灯油タンク、ホームタンク)」の存在です。

ユーザーによっては携行缶のような小さい容器に灯油を入れてオイルタンク代わりに使っていたり、あるいはドラム缶を上手く加工してオイルタンク代わりに使用しているというユーザーもいますが、基本的には200L~500Lくらいの容量を持つオイルタンクをお家の外壁沿いに設置しているケースがほとんどだと思います。

もちろんこのホームタンクは、給湯器の部品ではありませんし、給湯器を交換する際に一緒に交換するような物でもないのですが、できれば定期的に点検して欲しい設備の1つです。本記事では「オイルタンクのメンテナンスの重要性」について解説します。

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オイルタンク(ホームタンク) とは?

ホームタンクとは石油機器を使用しているお家でよく用いられる、灯油を貯めておくための家庭用設備です。石油給湯器と石油暖房機(石油ストーブ)を併用しているというご家庭では、かなりの高確率で使用されています。

ホームセンターなどでも販売されており、主流は200L~500Lほどの容量で、価格帯はピンキリです。一般的なものだと大体50000円弱くらいでしょうか。

石油給湯器はオイルタンクの経年劣化が原因で故障・不具合を生じてしまうケースも少なくないので、石油給湯器ユーザーにはもう少し注意を払ってもらいたい存在と言えます。

 

オイルタンクの寿命・耐用年数は、メンテナンスをしっかり行って約20年~30年程度と言われており、給湯器を交換する度に新調するような家庭用設備ではありません。

しかし設置状況やメンテナンス頻度によっては、20年未満ですぐにダメになってしまうこともあるため注意してください。ちなみに給湯器の耐用年数は約7年~10年です。

石油給湯器の寿命と買い替え時期|耐用年数ってどれくらい?

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オイルタンクが整備不足になると…

灯油タンクの内部の汚れについて

灯油タンクの内部の汚れについて – 株式会社ほくねん

タンク内に水が貯まる

オイルタンクは屋外に設置されることが多く、どうしても内部が結露してしまいます

常に灯油を満タンにしていれば問題ないのですが、実際に大量の灯油を消費することが予想される冬場なんかは灯油を満タンにしておくことは難しいと言えるでしょう。

オイルタンクの内部に貯まった水は、オイルタンクの内部を腐食させます。更にある一定量の水が貯まってしまうと、その水は各石油機器に向かってしまい、本来であれば石油しか通らない部分に水が通ることになります。

結果、石油機器にエラーが出て停止したり、ひどい時には故障してしまうというわけです。

石油給湯器の場合、もし水の混じった灯油で燃焼動作に入ってしまうと電磁ポンプやバーナーなどの燃焼部品に不具合を引き起こし、多くの場合で「応急処置で一旦は使えるように復帰するものの、数ヶ月経ったらやっぱり使えなくなってしまった」というケースが多いです。

灯油残量の確認ができない

これについては新品でも動作が固いことがあるので、一概にメンテナンス不足とも言い難いのですが…。オイルタンクで「残量の確認ができない」ということも多々あります。

こちらは左右に展開するアナログゲージで、内部の灯油残量を確認できるようになっています。

一方でこちらは、上下に展開するアナログゲージです。左右のゲージは「上から見ないと確認できない」ので、背が高い人でないと脚立などを使用しなければ残量が確認できないのですが、こちらのタイプなら離れた位置からも大まかな灯油残量が確認できます。

しかしこのゲージにも不具合が生じやすく、これが原因のトラブルも少なくありません。この手のゲージのカラクリは、オイルタンク内部の灯油表面にボールタップ(浮き)が浮いていて、その位置で残量が見れるようになっているという仕組みです。

頻繁に使用する冬場なんかだと上下運動が激しいので、固着するということは簡単には起こらないのですが…。夏期間に灯油は一切使用しないという場合、油面の位置が変わらず、ゲージがその位置で固着してしまうということが結構あります。

 

こうなってしまうと、

  1. いざ給湯器を使おうと思ったらエラーが出て使えない
  2. 説明書を読んだら「灯油はありますか?」と書かれていたから確認する
  3. ゲージはちゃんと「満と1/2の中間くらい」の位置にある
  4. 給湯器の修理業者を手配する
  5. 灯油残量がないだけだったと判明する

という流れになることがあり、なんでもないようなことで出張点検料という痛い出費が生まれてしまうでしょう。

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オイルタンク関連の整備方法

定期的な水抜きの実施

オイルタンクの構造上、長期間使用していて外装がボロボロになっているという場合を除き、外部から雨水が侵入するということは考えにくいです。あくまで内部に貯まるのは結露であり、これらは定期的に排除してあげることが望ましいです。

オイルタンクの底部には、上記画像のようなオイルストレーナーが取り付けられています。その中にはフィルターが入っているので、このフィルターが錆びていないかどうかを定期的に確認するというのが有効です。

フィルターは黄色のものが主流ですが、何色でも「錆びていれば明らかに汚く見える」ので、素人目にも判断できると思います。確認時期は細かければ細かいほど望ましいですが、2ヶ月~3ヶ月に1回程度でも問題ありません。

灯油残量の確認は目視を徹底

灯油残量の確認は目視を徹底

こちらは定期的なメンテナンスとは別の話になりますが、もし石油給湯器に灯油残量が関係してそうな不具合が生じた場合、実際にホームタンクを確認してもらうときは「蓋を開けて目視で灯油残量を確認する」というのが有効です。

オイルタンクには丈夫にキャップが設けられているので、そこを回してあげると中を覗くことができます。実際に灯油を配達してくれる業者の人は、ここから灯油を補給しています。

内部は暗くて、上からのぞき込むと自分が影になって中の様子が確認しにくかったりもするので、懐中電灯などを用意するのがおすすめです。ここまで確認して異常が見られなければ、その時は自信を持って修理業者の人に「灯油残量は確認済み」と伝えて構いません。

石油給湯器の灯油残量が関係してそうな不具合とは、リモコンにエラー番号が出るので、その時に取扱説明書を確認してもらって、そこに「灯油残量は問題ありませんか?」と書かれている内容になります。ノーリツ製の給湯器で言えば「E-11、E-110」などがこれに該当します。
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オイルタンクの劣化具合にも注意を払うべし!

オイルタンクの劣化具合にも注意を払うべし!

石油給湯器を交換するとなると、一気に10万円以上のお金がかかってしまうので、あれこれどうしようと不安が一気に押し寄せてくるという人も少なくありません。

しかし、オイルタンクのメンテナンスを怠った結果、せっかく新調した給湯器の油通路部に水が混じって、故障してしまうということがあるのも事実です。

これらは知らなかったと言っても誰も助けてくれない内容になるので、できることなら定期的に確認し、ご自身で判断できなければ灯油配達の業者さんでも給湯器の修理スタッフでも構いませんので、確認してみることをおすすめします。

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