エラー888、88|石油給湯器の法定点検・安心点検とは?

石油給湯器の法定点検・安心点検とは? 点検は受けなきゃダメ?

 

給湯器は特定保守製品というものに認定されていて、機器寿命・耐用年数が10年を目安に設計されていることから「10年を超えて使用する際は点検を受けてください」というルールができました(2009年4月以降)。

これは給湯器を設置した時に所有者登録を行っていればメーカーから通知が来るようになっていて、もし所有者登録をしていない人がいれば「888や88のエラー表示」でユーザーに通知するような仕組みになっています。

 

しかし点検を受けるのは有料ですし、点検を受けるために時間を作るのが難しいという人も少なくありません。中には「点検って絶対に受けなきゃダメ?」という人もいます。

本記事では石油給湯器の法定点検と安心点検について、点検を拒否するとどうなるのかという部分も含め、できるだけ分かりやすく解説していきます。

 

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石油給湯器の法定点検、安心点検とは?

石油給湯器の法定点検、安心点検とは? 何のためのルール?

 

長期使用製品安全点検制度の制定

2009年4月に「長期使用製品安全点検制度」というルールができ、その中で給湯器を長期間に渡って使用する場合は点検を受けるようにしましょうという決まりができました。

これまでは給湯器の機器寿命が7年~10年とは言いながらも、部品が取れる間は修理ができて、10年以上使える給湯器も存在するという認識の人も多かったように思います。

これが「給湯器を10年以上使うことは安全上のリスクが高いので、新しい給湯器に交換するのが望ましいです。それが叶わないならせめて点検を受けてください」というルールを給湯器メーカーではなく経済産業省が作ったわけです。

外部サイト<<経済産業省 – 消費生活用製品安全法改正について

 

使用10年に差しかかる給湯器は点検を受けてください

  • 法定点検:屋内設置の給湯器
  • あんしん点検:屋外設置の給湯器

 

長期使用製品安全点検制度に伴い、10年以上に渡って給湯器を使用する場合は「法定点検(もしくは安心点検)」を受ける必要があります。石油給湯器に限って言えば、屋内に設置されているものが法定点検、屋外に設置されているものがあんしん点検です。

実際にはこのルールができたのが2009年ということもあり、それ以前の給湯器は屋内設置の機種でもあんしん点検に分類されるなどの細かいルールがありますが、その辺りはあまり気にしなくても問題ありません。重要なのは「長期に渡って使用するなら点検を受けましょう」というルールができたことです。

 

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具体的な点検時期と点検料金について

点検時期は給湯器使用から9年目あたり

ノーリツ - 家庭用法定点検時期

法定点検の点検時期と点検のお知らせについて

 

給湯器の点検時期になったらメーカーから点検の通知が郵送されてきます。これは使用開始から9年目あたりに郵送されることが多いです。

多くの人は給湯器を設置した際に、施工業者から説明を受けて所有者登録のハガキを記入したのではないかと思います。ここに給湯器の型番と設置日、ユーザーの個人情報などが記載されていて、それをメーカーが管理して対象者に通知を送るようなシステムになっています。

 

所有者登録ハガキ

 

このようなハガキです。施工業者の記入欄もあるため、場合によっては施工業者が書いて提出してくれている場合もあるかと思います。

これがメーカーに提出されているなら点検時期になった時にメーカーから通知が来ますし、もし所有者登録していないという場合は「リモコンのエラー表示」でも通知する仕組みになっています。

その場合のエラー表示は「888もしくは88」で、機種によって3桁か2桁かが変わりますが各メーカー共通のエラー番号です。

 

点検料金は約10000円前後

ノーリツ - 法定点検料金

法定点検の点検料金

 

法定点検の料金は各メーカーによって微妙な違いがあるものの、大体どこのメーカーも10000円前後です。上記はノーリツ製給湯器の点検料金になります。

点検の内容は主に経年劣化がないかどうか、詰まりや損傷がないかどうかのチェックを始めとする機能点検です。本来の定期点検等であれば点検料は5000円程度であることが多いのですが、法定点検という名前が付くことによって価格は高くなっています。

もちろんこの点検によって不具合が見つかった場合の修理費用は、点検料金とは別になります。

 

【各石油給湯器メーカーの法定点検の料金はこちら】

 

点検を受けないとどうなる?

2020年時点では対象機種がまだ出始めて間もないということもあり、まだルールができただけで義務化には至っていません。点検を受けないことによる罰則などもありません。

ただし消費生活用製品安全法というルールの中で「経年劣化による重大事故を防止するために、設計標準使用期間に基づいて製品ごとに設定された点検期間中に点検を受けることが製品の所有者の責務」とされているため、点検を受けずに万が一事故に繋がった場合にどうなるのかは不明です。

 

これまではメーカーのリコールや安全管理が問われていましたが、一方的にメーカーが悪いと言うためには点検を受けておく必要があるような気がします。

長期に渡って使用したことによる事故を防ぐための点検制度なので、ここに従わなかった場合で事故に繋がった場合にどうなるのかは注意が必要と言えるでしょう。

法定点検は点検時点で点検基準に適合しているかどうかの確認であって、その後の安全を担保するものではありません。

 

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10年以上の給湯器は点検を受けるか交換するか

10年以上使用してきた石油給湯器 点検を受けるか交換するか

 

給湯器は10年以上使えて当然というものではなくなっており、10年以上使用する場合は点検を受けるようなルールも作られてしまったため、交換せずに使用していくという場合でも「買い替えた方がいいんじゃないか?」というくらいコストが発生するものになってしまいました。

お家の中に設置されている給湯器は一酸化炭素中毒などの事故の恐れもありますが、屋外設置型であっても火事に繋がるリスクは決して無視できません。車検などと一緒でいずれは義務化されるような気もします。

10年以上使用する場合は点検、点検に10000円も払いたくない場合はすっと交換するというのもアリではないでしょうか。もちろん「点検を受けずにそのまま使用する」というのも1つの判断だと思いますが、自己責任という言葉が出てきそうなのであまりおすすめしません。

 

TOP<<プロが教える石油給湯器の選び方講座

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