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石油給湯器の設置方式「据え置き(床置き)と壁掛け」の違いとは?

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石油給湯器の設置方式 「据え置き(床置き)と壁掛け」の違いとは?

直圧式石油給湯器の設置方式には「据え置き(床置き)タイプ/壁掛けタイプ」の2種類があります。多くの人は「お家を建てた時に、それが付いていた」というだけで、特に希望もしていないという人が大多数ではないでしょうか。

もしかすると、据え置きタイプを使用している人の中には「壁掛けタイプがあるということすら知らなかった」という人がいるかもしれませんね。ちなみに据え置きタイプを使用しているユーザーの中には、壁掛けタイプに変更したいという人も少なくありません。

本記事では石油給湯器の設置方式の違いについて、壁掛けと据え置きのどっちがいいかを含め詳しく解説していきたいと思います。

貯湯式の給湯器を選ぶ場合は自然と「据え置きタイプ」になります。

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据え置きタイプと壁掛けタイプを比較する

据え置きタイプと壁掛けタイプを比較する

基本的に据え置きタイプと壁掛けタイプを比較すると、壁掛けタイプのメリットばかりが目立ちます。据え置きタイプのメリットと言えば「壁掛けタイプの給湯器だと設置しにくいスペースに取り付けられる」というくらいです。

そして、本体価格の金額差もほとんどありません。実際の本体価格を比較してみましょう。

こちらは屋内据え置きタイプで、メーカー希望小売価格が390000円です。

そしてこちらが屋内壁掛けタイプで、メーカー希望小売価格は390000円です。

どちらも金額が一緒なので、あまり深く考えずに「以前まで使っていた物と同じ設置タイプの機種」を選択するユーザーが多いです。

据え置きを使っていたのなら据え置き、壁掛けを使っていたのなら壁掛けという感じですね。同じタイプを選択してもらった方が設置業者としては非常に作業がやりやすくなります。

しかし洗面所などの限られたスペースに取り付けられている場合は「壁掛けタイプにした方が、スペースの有効活用が出来る」などのメリットもあるので、設置方式の変更も少しは検討した方が損はしないでしょう。

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壁掛けタイプのメリット(据え置きタイプのデメリット)

設置スペースの有効利用が可能

設置スペースの有効利用が可能

お家の外に設置されているケースだと気にならないという人も多いかと思いますが、洗面所に設置されている場合だと壁掛けの方が洗面所を広く利用できます。壁掛けタイプの給湯器を取り付けた下のスペースに、ちょっと重なるカタチで洗濯機を置いているご家庭は非常に多いです。

壁掛けタイプの給湯器の下のスペースに衣類をしまうプラスチックケースを置いているご家庭も多く、壁掛けタイプの給湯器の方が設置スペースの有効活用がしやすいと言えます。

一方で据え置きタイプの給湯器となると本体自体が大きいこともありますし、煙突があるせいで給湯器の上のスペースの有効活用も難しいです。

据え置きの給湯器があると煙突の位置を気にしなければならず、場合によっては給湯器付近で洗濯物を干すことも難しくなってしまいます。

あとは小さいお子さんがいるという場合、据え置きタイプだと「煙突に手が届くため、火傷などの可能性が出てきてしまう」という点で注意が必要になるでしょう。

屋外設置の場合は、このメリット・デメリットはあまり感じないと思います。

燃焼音が小さくて気にならない

燃焼音が小さくて気にならない

ガス給湯器と石油給湯器の燃焼音を比べると、ガス給湯器の方がずっと静かです。

これは燃料が気体か液体かという違いによるものなのですが、壁掛けタイプの石油給湯器では「ガス化バーナー」が採用されており、ガス給湯器さながらの燃焼音の小ささを再現できています。

例えば洗面所に給湯器が設置されていて、お風呂に入りながら給湯器を動作させた場合、据え置きの石油給湯器だとどうしても音が気になったりします。

これまで据え置きタイプを使用してきた人が壁掛けに変更した時、「お風呂に入っていても燃焼音に気付かないくらい静かだ」と感動してもらえる姿を何度も見てきました。

神経質な人だと近所迷惑のことを気にして、夜遅くにお湯を使用するのを控えているという方も何人か見たことがありますが、いずれも据え置きタイプの利用者でした。「燃焼音がちょっと気になる…」という人であれば、壁掛けタイプの給湯器を採用した方がいいかもしれません。

水漏れや煤詰まりの修理が楽

水漏れや煤詰まりの修理が楽

壁掛けタイプの方が本体もコンパクトで、メンテナンスもしやすいです。これを言うと「それは修理業者の話であって、自分には関係ない」と思う人がいらっしゃるかもしれませんが、それは間違いです。もし給湯器が水漏れや煤詰まりを起こして故障してしまった場合、大規模な修理が必要となります。

屋内に設置されている場合は、お家を汚さないためにも養生した上で外に運び出してからお家の外で部品交換をすることになるでしょう。この時、1人で運び出せるかどうかという部分が重要になってきます。

修理業者も毎日暇をしているわけではないので、あなたのお家の修理をする時にたまたま2人の予定が開いているという可能性は低いです。つまり「修理業者が改めて2人の作業員の予定を調整する必要がある」ということです。

1人でもできる作業ならすぐに取り掛かれます。しかし2人作業となると後回しにされることはあっても、前倒しになることはありません。そのため据え置きタイプの場合は壁掛けタイプに比べて、修理の完了までに時間が掛かる可能性が高いと言えます。

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壁掛けタイプのデメリット(据え置きタイプのメリット)

石油給湯器壁掛けタイプの唯一のデメリットとして挙げておかなければならないのが「お湯が使えるようになるまで1分ほど待たなければならない」という点です。

ガス給湯器や据え置きタイプの石油給湯器であれば、給湯器リモコンの電源を入れて蛇口を開ければすぐにお湯が使えるのですが、壁掛けタイプの石油給湯器は「給湯器リモコンの電源を入れる→1分ほど待つ→お湯が使えるようになる」という流れになります。

これは燃焼音を小さくするために採用されている気化式バーナーの準備時間で、灯油をガス状にするために必要な時間です。ゆえに据え置きタイプと比べてリモコンの電源を入れている時の待機電力も大きくなっている点は覚えておいてください。

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据え置きから壁掛けへの変更は可能か

据え置きから壁掛けへの変更は可能か

これまでに説明してきたように、給湯器の設置方式は壁掛けの方にメリットが多く見られます。特に屋内設置の場合は顕著です。

こうなってくると「今は据え置きタイプを使ってるんだけど、次は壁掛けタイプにしたい」という人も出てくると思います。その時、別で取り付け費用が掛かったりしないかどうかって不安ですよね?

結論から言うと、同じタイプの給湯器を設置するのに比べて、作業工料は高くなるケースが予想されます。具体的にいくら高くなるかについては、その現場や設置状況によるので一概には言えません。施工業者に実際に現場を見てもらって、見積もりを出してもらってください。

ただし、多くの現場で「煙突の穴が合わない」ということが起きてしまうことは間違いないでしょう。このせいで「以前までの低い位置にある穴は塞ぎ、新しく高い位置に穴を開ける」ということが必要になります(絶対というわけではなく、多くの現場でそうなるという意味です)。多くの人は大切なお家に穴を開けるというのは抵抗があると思います。

それに以前までの穴を塞ぐと言っても、何もなかったように綺麗に補修するということはできないので、あくまで雨風が入ってこないように蓋をするという感じになるはずです。少なくとも見栄えがいいものではありません。

据え置きから壁掛けへの変更は決してやってやれないことは無いのですが、現場によっては取付作業料が大幅に上がってしまう可能性などもあるため、事前に施工業者に相談・確認することをおすすめします。

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単純に「今までと同じタイプで…」というのは勿体ない!

単純に「今までと同じタイプで…」というのは勿体ない!

実際に変更するかどうかは別にして、大きく分けて2つの設置方式があると知っておくだけでも収穫です。そして「壁掛けにもできるけど、様々な理由から据え置きを選んだ」という事実が大事なんです。

何も考えずに、ただ漠然と「今まで付いていた機種と同じタイプを…」というのでは勿体ないので、給湯器を交換する際はぜひ設置方式についても考えてみてください。

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